「大富豪」のローカルルール
そもそも大貧民というタイトルでやっていたよ、正月に親族が集まった時に。
それとは別の思い出。
大学時代にやったルールは、8切り、都落ち、シバリなど全てなし、
革命も3のカード4枚のみ(オールマイティのジョーカーさえ不可)、
大貧民の最強カードと大富豪の不要カード(最弱ではないのがポイント)の交換あり
……という、一度落ちぶれたら二度と上がれない激ムズルール。
大貧民になった日には「もう一回、もう一回」と拝み倒して、それこそ一晩中やって、革命を夢見ていた。
大富豪の圧政により、革命とは本当になかなか起こるものではないとカードで実感しました。
そして大富豪の油断により革命が成功した日には、もう大フィーバーでした。
しかし革命とは、カードの強弱が入れ替わるだけで、立場が変わるものではない。あくまでもきっかけにすぎない。
そう、革命が起きたところで、大富豪になれるとは限らない。
革命の機会を活かした大富豪への道筋を立てておかないと、成り上がれないのが世なのだ。
革命を起こし世を波乱に巻き込み、しかし革命を起こした本人は落ちぶれ、漁夫の利を目論むどこかの平民が大富豪になってしまう…そんなことも往々にしてある理不尽な世界。
だからこそ、革命から続く大富豪への道が輝いて見え、何度もやりたくなるのがこのゲームだ。
そんな人生、いや世界のことわりを教えてくれたゲームだった。